お宮参りとは、赤ちゃんが無事に生まれたことの報告と、今後の健やかな成長を祈願する大切な行事。本来お宮参りは生まれた土地の守り神様(氏神様、産土神様)へのご挨拶が目的なんです。
赤ちゃんが生まれた土地、またはこれから育っていく自宅から一番近くの神社に、ぜひ一度はご報告に行きましょう。
お宮参りでは、神社に参拝してご祈祷を受けるのが一般的です。
ただ、お参りのしきたりは決まっていないので、お賽銭を入れてお祈りするだけでもOK。また、お宮参りの前後には家族で記念撮影や、食事会をするケースも多いです。地域や家族によって異なるので、事前に確認しましょう♪
ご祈祷には、お祓いを受け祝詞(のりと)をあげてもらう方法があります。
その場合は、事前に神社に参拝予約をしておくのがおすすめ。
謝礼としてお渡しする初穂料(はつほりょう)は平均的な相場として5,000円~10,000円程。「金額はお気持ちで」とされている神社の場合は5,000円を目安に包んでおくといいですよ。
金額は参拝する神社によって異なるので、予約の時に確認しておくと、当日お支払いがスムーズなので安心♪
初穂料をのし袋に包む場合、紅白の蝶結びの水引がついていて、水引の上部に「御初穂料」、水引の下に赤ちゃんの名前を書きます。
納めるお金は新札がBESTですが、極力汚れやシワがないものから選んでも大丈夫。
のし袋に入れる時は、お札の表をのし袋の表側に、さらに肖像画が上にくるように入れて準備しましょう。
地域によっては数日前後しますが、一般的に男の子が生後31日目、女の子が32日目とされています。生後7日目の「お七夜(おしちや)」や、生後100日目の「百日祝い」「お食い初め」とあわせるところもあるようです。
とはいえ、生後1ヶ月の赤ちゃんの肌はとっても敏感。ママが体力を回復する時期でもあります。慣習にこだわりすぎず、赤ちゃんやママの体調をみながらご家族と時期を相談しましょうね。
六曜は簡潔にいえば「その日の吉凶を占う指標」です。
お宮参りは大安・先勝・友引がおすすめです。
大安(たいあん)は「1日を通して吉」とされる日。最もお宮参りに適しています。
先勝(せんしょう)は「午前は吉・午後は凶」とされる日。午前中の参拝におすすめ。
友引(ともびき)は「朝と夕方は吉・昼は凶」とされる日。お祝いごとに向いていますが、夕方は神社が開いていなかったり赤ちゃんが疲れてきたりする場合もあるため、午前中の参拝がBEST。
一方、仏滅・先負・赤口はお祝いごとに向かないとされている日です。
仏滅(ぶつめつ)は「1日を通して凶」とされる日。お宮参りも含め、お祝いごとは避けられやすい日です。
先負(さきまけ)は「午前は凶・午後は吉」とされる日です。午後からお宮参りに行くなら、先負の日を選んでもよいでしょう。
赤口(しゃっこう)は「午前11時〜午後1時は吉・それ以外は大凶」とされる日。仏滅より縁起が悪いといわれていますが、正午付近だけ吉となります。
最近では六曜にこだわらずお宮参りに行くご家族も増えています。六曜にとらわれ過ぎる必要はありませんが、可能であれば縁起のよい日を意識してもいいですね♪
お宮参りの準備で悩むのが、赤ちゃんに着せる服装ですよね。ここでは、お宮参りでの赤ちゃんとご家族の服装も紹介します。
「白羽二重」と呼ばれる内着の上に、祝着(のしめ)を羽織るスタイルが昔から伝わる赤ちゃんの正装。
男の子の祝着(のしめ)には、袖の下と腰まわりに横に模様を入れた「のしめ模様」が選ばれます。兜や鷹、武者、龍などの勇ましい柄が描かれ、色味は黒や紺・緑・灰色・白などが多いです。
女の子の祝着(のしめ)には、華やかで気品あふれる「友禅(ゆうぜん)模様」が人気です。桜や牡丹・蝶・花車・御所車・毬などの柄が描かれ、色味はピンクや赤・白・淡い水色や黄色なども好まれます。
普段着でお参りしても問題ありませんが、お宮参りでは記念撮影をすることが多いため、完全な普段着というよりも「よそ行き」を意識した服装を着せてあげるのがおすすめです。
生後1ヵ月頃の赤ちゃんは自分で体温調節できないので、気温の変化に対応できる着せ方が大切です。
夏の和装では、吸水性・吸湿性のある肌着、通気性のよい内着を着せ、洋装では、汗取り用の短肌着に、春夏用のベビードレスを選びます。
冬は和装・洋装ともに、寒さに応じて肌着を重ね、帽子や靴下で防寒しましょう。おくるみやブランケットで、赤ちゃんの体温を調整します。
薄手のおくるみは夏場の冷房対策にも重宝しますよ!
ご家族は赤ちゃんの服装に合わせるのが一般的です。
赤ちゃんに正装させる場合、ママとおばあちゃんは着物訪問着や色無地、付け下げを着ます。ベビードレスで参拝する場合は、セレモニースーツやフォーマル感のあるワンピースなどを選びましょう。
男性はスーツを着る方が多数です。赤ちゃんが正装の場合は、礼服(ブラックのフォーマルスーツ)を、ベビードレスの場合はダークカラーのスーツで合わせましょう。
ご家族の服装にルールはありませんが、ラフ過ぎる・派手過ぎる服装は避けるのがマナーです。家族全体のバランスを考え、赤ちゃんを引き立てる控えめなスタイルを選びましょう。
お宮参りの慣れない作法や風習に不安を感じますよね。でも、大丈夫!基本的なマナーを理解して、落ち着いてお参りしましょう。ここでは「参拝」「赤ちゃんの抱っこ」のマナーやしきたりを紹介します。
参拝の作法は神社とお寺で異なるため、注意が必要です。
神社では「二礼二拍手一礼」で参拝します。手順は以下の通りです。
1)最初に神前で2回深いお辞儀をし、胸の高さで2回拍手します
2)次に、感謝の気持ちを込めながらお願い事やお祈りをしましょう
3)最後にもう一度お辞儀をします
一方お寺では、合掌しながら一礼し、お願い事をするのが一般的です。拍手は必要ありません。宗派によって異なる場合もあるため、事前に確認してみましょう。
昔からのしきたりでは、お宮参りで赤ちゃんを抱くのは「父方の祖母」の役目とされています。
現在のお宮参りでは、昔のような決まりはありませんが、祖父母がしきたりを気にする場合もあるため、誰が赤ちゃんを抱っこするのか事前に相談しておくのがおすすめです。
お宮参りの事前準備を怠ると当日が慌ただしくなるため、早めに持ち物の用意を済ませることが大切です。ここでは、赤ちゃんの持ち物やあると便利な物、持ち物以外に準備が必要な項目も紹介します。
・おむつセット(おむつ、おしり拭き、ビニール袋)
・ミルクセット
・赤ちゃんの着替え
・よだれかけの替え
・おくるみ・タオルやガーゼ
ここでは、多くのママパパがお宮参りに持って行ってよかったと感じたグッズを紹介します。
【暑いとき】
・日傘
・扇子
・日焼け止め(赤ちゃんも使える製品を用意する)
・冷房、日焼け対策のカーディガン
【寒いとき】
・ブランケット
・上着、赤ちゃん用ポンチョ・赤ちゃんの帽子、靴下
【その他】
・おもちゃ
・ベビーカー
・抱っこ紐
お宮参りの日程を決定。親族を呼ぶ場合は、両家の祖父母にも日程の相談をしましょう。
参拝の場所を決定。「自宅から距離が近い」「授乳室やおむつ替えコーナーがある」など、赤ちゃんとママの快適さを考慮して選ぶのがおすすめです。ご祈祷を受ける場合は、早めに予約しましょう。
食事会を予定している場合、レストランや料亭など場所を決めて予約します。自宅で行う場合は、祝い膳やお寿司の宅配サービスを利用してもいいですね。
記念撮影の場所も検討しましょう。
大濠公園から徒歩15分
初穂料:5,000円
都心にありながら大きな森に囲まれた広大な敷地の神社です。
緑に囲まれていて写真映えするスポットもたくさんあります。待ち時間中は神社内の待合室で待てるので暑い時期や寒い時期には助かります。素敵なお食い初め用食器ももらえてとてもおすすめです★
地下鉄空港線藤崎駅4番出口から徒歩7分
初穂料:5,000円
授乳室とオムツ交換台があって、初宮参りのお子様にも安心してご祈願が受けられます。
紅葉がたくさん植えられていておしゃれな写真が撮れちゃいます♪『もみじ』の葉は子どもの手の形に似ていて、御祭神も子どもの守り神であることから、お子様のお祝い、成長祈願でお参りになられる方が多くいらっしゃるそうです。
地下鉄「室見駅」1番出口から、徒歩約20分
初穂料:10,000円
近年では、パワースポットとしても注目の場所。
さらに、福岡ヤフオク!ドーム(ヤフードーム)、福岡タワー、ヒルトン福岡シーホーク(シーホークホテル)、マリノアシティ、玄界灘などが一望に見渡せる絶景が、西日本随一の名勝地としても知られています。福岡の新しい観光名所として人気の神社です。